ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

MBA受験:スクールビジットはするべきか?メリット・デメリットを考えた結果答えは・・・

MBA受験の際に、やった方がいいと言われることの1つに

スクールビジット(学校見学)

があります。

 

我々夫婦も受験の際にすべきかどうか迷いました。というよりか、夫は行く気満々だったのですが、私の方が「え、本当に行く必要ある?」とネガティブな反応を示していました。

結局、夫に諭される形で我々夫婦は受験したアメリカのスクール6校、全て見学に行きました。元々そんなに乗り気でなかった私ですが、結論から申し上げますと、

スクールビジットは行くことを強く!

 

何故そう思ったのか具体的に考えていきたいと思います。

 

 

メリットは?

スクールビジットをする上でのメリットは何でしょうか?色々ありますが、個人的に特に重要だと思う3つを挙げてみました。

  1. 学校の雰囲気を知り、自分に合っているかどうか感じ取ることができる
    正直、スクールビジットする前までは、「トップスクールであればどこでもいいやー!」くらいの気持ちでした。「○○校は○○という特徴がある」とか言われているけど、結局どこもMBAだからほぼ変わらないでしょ、という浅はかな考えがあったからです。

    ですが、実際ビジットしてみるとどこの学校もキャンパスの雰囲気が全く違いました。建物、周囲の街の様子、学生、食堂、そして授業の様子。どれをとっても全く違う雰囲気。具体的に言うと、例えばシカゴBoothは1コマ3時間という長い授業が特徴、ハーバードは学生主体のディスカッション形式で熱量がすごい、ウォートンもレクチャータイプが主流など、授業の雰囲気一つとってもかなりの違いがありました。MBA留学中多くの時間を授業に費やすことになるので、この点は自分の好みにあった授業スタイルのある学校を選ばれるのがいいかと思います。

    また学生の雰囲気という点では、西海岸と東海岸の学校は全く違う。これは元々持っていたイメージとかなり近かったわけですが、やはり西海岸の方がスタートアップに力を入れている人が多く、どちらかというとマイペースで自己流な生き方を目指す人が多い一方、東海岸は所謂エリートと言われるようなスマートな人が多いという印象を受けました。(もちろんスクールビジット中に出会った数名しかサンプルがいないので、全体がそうだとは言い切れませんが。)

    スクールビジットに行くお金はかかりますが、これらの違いを実際に見ずに、大量の資金と2年間という貴重な時間を費やす学校を最終的に決めるのは非常にリスキーだなと感じました。

    また、モチベーションをあげる、もしくは保つ(MBA受験は長期戦であることが多いので)上でもビジットには意味があると思います。私の場合、HBSに来た時に「わー素敵なキャンパス。ここに通いたい」と強く思ったのを覚えています。(そしてそこからやっと受験本気モードになった気もします笑) 
  2. Admissionに覚えてもらえて選考に有利になる

    これは全てのスクールに当てはまるわけではありませんが、一部のスクールではビジットすることが選考上かなり有利に働くことがあります。UC Berkeley、Colombia、Chicago Boothなどは有利になるという話を聞いたことがあります。ビジットした際に、実際にAdmissionの人と話せるならば是非その機会を活用した方がいいです。(個別には話せませんと言われた場合はプッシュせずに素直に従ったほうが〇かと思います。) 

    Admissionと会って何を話したらいいの・・・と躊躇ってしまうこともあるでしょう。私も完全にそのパターンでした。その場でスラスラ話せるという自信のある方は特に何も準備せずに行けばいいと思いますが、私のように結構緊張しちゃうというタイプの方は、ホームページに載っておらず、且つ自分のエッセイなどに関連している質問を2-3個用意していくといいと思います。質問しながらさらっと自己アピールできるといいですね!

  3. エッセイやインタビューのネタになる

    エッセイやインタビューの中で、志望理由が聞かれる場合がありますが、その時に「実際にビジットしたら○○や○○がいいと思った」というような具体的な話ができると他の人との差別化になると思います。志望理由に「深さ」が足りないなと思っている方は是非一度ビジットされることを強くオススメします。

 

デメリットは?

スクールビジットのデメリットを挙げるとすれば、間違いなく費用時間でしょう。日本からのフライト代、ホテル代、そして食事代はどれだけ抑えようとしても、結構大きな金額となってしまうのは確かです。またアメリカの場合、スクールが散らばっているので、毎回国内線に乗って移動することになり、より費用がかかります。

また働きながら受験準備をされている方が多いと思うので、なかなか長い休暇を取ってビジットするというのも難しいでしょう。実際、我々も6校のビジットで計10日間かかりました。

 

行くとしたらいつがいい?

メリット・デメリットを考えた上で、行くと決めた場合、まず各スクールでオフィシャルにビジットできる日が設けられていると思うので、それをまずホームページ上でチェックしてみてください。授業見学には人数の枠が設けられているところが多く、早い者勝ちなので、行くと決めたらすぐに予約しましょう!

できれば願書の提出前にビジットできることが望ましいですが、我々夫婦のように「提出前は時間がなくて行けなかった・・・」という場合は、提出してからインタビューの間までにねじ込みましょう!我々以外にも、ビジットに来ていた人の中で願書提出済みの状態で来ている人も何人かいました。ぎりぎりに行くと、逆にインタビューの時に「つい先週行ってきたのですが!」という感じでVividに話ができるので、遅いということはないと思いますよ!

 

まとめ

スクールビジットは費用とお金もかかるから行かなくてもいいよと言われることも多くありますが、個人的には行ってよかったなと思っています。その学校に行ってみて、「ここに通う自分の姿を想像できるか?」と問うてみることがとても重要だと思うからです。そして、精神論っぽくなっていまいますが、「ここに通う自分の姿を想像できる」と強く思えたらそれが合格に繋がっていくような気もします。

たくさん努力してきたからこそ、本当にその学校でいいのかを自分の目で見極めてみてみるのはいかがでしょうか。

現在コロナの影響でスクールビジットをするのが難しい状況ですが、各校様々なオンラインイベントを行っているようです。学生も参加しているイベントもありますので、是非そのようなイベントに参加して、学校の特色を見比べていただけたらと思います。

アメリカMBA学生のスケジュールは?パーティー三昧って本当?

「MBAなんて2年間のお休みだよ~!羨ましい~!」

 

MBAを取得された先輩の多くが留学前に仰っていたことです。

私も「あ、そんなものか!」と長い夏休みの始まりだーくらいの気持ちでボストンに舞い降りました。

が、しかし・・・!!

現実はそんなに甘くありませんでした!!!


特に始めの数カ月は抜き加減もわからなかったこともあり、毎日「こんなきついのーーー!?!?」と思いながら過ごしていました。

では実際、HBSでの1日がどんな感じか早速見てみましょう。

 

HBS1年目の1日のスケジュール

7:00前後:起床

大抵私が先に起きて、自分の支度をしているうちに、夫と息子が起床。

 

7:00-7:50:身支度・朝食

息子の朝食は、毎日、バナナ・蜂蜜トースト・牛乳。大した朝食でないけど、この3つは息子がぐずぐず言わずささっと食べてくれるメニューなので定番化。

大人2人は、トースト+コーヒー、もしくはシリアル+コーヒーとこちらもぱぱっと食べられるもののみ。

息子が一番ゆっくり食べるので、私はさっさと食べて身支度している間は夫に息子を見ていてもらい、私の身支度が終わったら夫とチェンジという形で効率よく準備します。

 

7:50:出発/保育園登園

保育園に連れていくのは私の担当。

登園させたら急いでdiscussion groupに向かいます。HBSでは1年目の秋学期は朝8時から予め決められた6-7人のグループでその日の授業の準備をすることが求められます。私は保育園の送りがあるので、グループにその旨を伝え8:10から開始してもらうことにしました。

9:10-12:10: 授業

80分の授業が午前中に2コマ行われます。授業の間には20分休憩があるので、それぞれ好きなことをして過ごします。

12:10-13:25:ランチ

3時間目の授業がある場合は13:25までですが、なければ自分の都合のいい時間に食べます。

基本的に校内にあるカフェテリアで買い、カフェテリアで友達と食べるか、持ち帰って家で食べます。夕食の残りなどがあれば家に戻って食事をします。

13:25-18:00:授業・リクルーティング活動・クラブ活動・その他イベント・予習など

3時間目がある場合は13:25から90分の授業があります。週に1-2回3コマ入っている日があり、3コマの日は1日がものすごく長く感じます。

授業後は、企業説明会といったリクルーティング関連のイベントや、自分の所属しているクラブの活動やイベント、その他スピーカー講演など諸々のイベントに参加します。もちろん全てオプショナルなので参加したいものだけに参加。

それに加え次の日の授業の予習をします。HBSは全てケースで授業を行うので、毎日大体10-15ページくらいのケースを2-3つ読み、それぞれのケースに質問がついているのでそれについて考えるという予習が必要になってきます。大体1ケース2時間くらいはかかってしまうので、18時までに終わらないケースがほとんど。そして最近は1時間くらいでケースを読むだけにしてしまうことも多々・・・。

18:00:保育園お迎え

お迎えは夫の担当なのでお願いして、その間、私は夕食の準備をします。基本休日に下ごしらえしたものを冷凍しているので、それを焼いたりするだけでぱぱっと準備します。基本1品料理、且つ毎週ほぼ同じようなものですが、何も文句を言わず「おいしい」と言ってくれる夫に感謝。

18:30:夕食

家族揃って夕食を取ります。日本で共働きしていた時にはあり得なかったので、家族みんなでご飯が食べられるのが幸せ・・・!

19:00-20:00:息子と遊ぶ時間

食器洗いは夫の担当なのでやってもらっている間、私は息子とのんびり戯れます。夫は食器洗いが終わったら、大抵すぐに翌日の予習をしに2階の勉強室に行きます。

20:00-21:00:お風呂と寝かしつけ

お風呂と寝かしつけは私担当。家のシャワーが壁に固定されているタイプなので、息子を洗うのに苦労。タッパーを桶替わりにして体を流してあげています(笑)

以前までは1人で寝ていた息子ですが、ボストンに来てから添い寝が必要に。と言っても横に寝ていてほしいわけではなく、ただ同じ部屋の中にいてほしいだけらしく、「おかあさん、じぶんのベッドでねて」と言って横には寝させてくれません(笑) 

21:00-22:30:日本人勉強会

有志で集まって開いている日本人学生だけによる勉強会。我々は家を空けるわけにはいかないので、基本我が家で開催。翌日のケースについて議論します。

22:30-00:30:予習・リクルートメント関連・ブログ

ケースが読み終えられなかった場合などはこの時間でぱっと読むだけ読みます。勉強会でざっくりとした内容は理解しているので、読むのも早い。

リクルートメント関連でやるべきことがあればこの時間にやります。

ブログも基本この夜の時間に書くことが多いです。

1:00:就寝

もろもろ終わって少しお布団の中でSNSを見たりのんびりしたりして就寝。

 

まとめ

子連れの我が家の場合は、毎晩友達と飲んだり、ご飯を食べたり、パーティをしたりというわけにもいかないので、基本夜は家で過ごすことがほとんど。友達との飲み会等に参加できないことは残念に思うこともありますが、それよりも以前に比べ家族で過ごす時間が増えたのは留学に来てよかったなと思う点の一つです。

しかし、やることが多く、時間が足りないと思うことも多々あります。だからこそ「優先順位付けをしっかりつける」ことを意識的に行うようにしています。私の中では、「子供と時間を過ごすこと」の優先順位を1番にしているので、多少予習がおろそかになったとしても、息子が寝る前の1時間は必ず他のことをせずに息子と遊ぶようにしています。

先輩方の仰っていた「お休み」とは程遠い気がしますが、とはいえ仕事で感じるプレッシャーはなく、最悪成績が悪くても別に大した影響があるわけでもないので精神的には楽かもしれません。

どのような生活にするかも個人の裁量。自分にとって一番のMBA生活をデザインしてくださいね。

MBA留学:Waitlist(ウェイトリスト・補欠)になってしまったらどうすべき?繰上合格はありえるの?

合格発表の日、Waitlistの通知を受け取ったあなた。
合格でないから喜びもできないし、落ちてもいないから悲しむ気にもなれず、とにかくモヤモヤが溜まっていることでしょう。

我々夫婦もHBSを1stラウンドで出願したものの、2人揃ってWaitlistの通知を受け取りました。なんとも言えない空気になり、とりあえずその日は寝たものの、次の日から繰上合格するには何をしたらいいのか迷ったのを覚えています。その後、2ndラウンドの合格発表の次の日くらいに合格通知をもらうことができた時は驚きでいっぱいでした。

この記事では、我々の経験を基にWaitlistになってしまった場合にすべきことをご紹介します。(※もちろんこの全てを試したからと言って繰上合格を保証するものではありません。)

 

また学校によって対策が異なる可能性があるという点もご了承した上で、ご参考にしていただければと思います。

 

 

1. とにかく何もせずに待つ

HBSのように学校によっては、「何もしないで待っていてください」と明確に記載していることがあります。この場合、何もしないで待っておく、というのが一番良い場合があります。逆にルールを破って色々送りつけると、めんどくさいなと思われるリスクもあるからです。Admissionの立場に立って考えると、単に「2ndラウンドの人と比べたいからWaitlistにした」と考えることもできるので、自信を持って出した願書であれば、特に何もせずにどっしり構えて待ちましょう

ちなみに我々夫婦も、Almuniやカウンセラーにどうすべきか相談しましたが、これ以上は何もできないという結論に至り、何もせずにとにかく待ちました。正直、何かした方がいいのではないかと日々不安でしたが、結果合格できたので、何もしないでも大丈夫な可能性もあります。 

2. 学校から「何もしないで待っていてください」と言われておらず、自分の願書に改善できるところがある場合

学校から特に何もしないようにと指定がない場合、できることをやってみましょう!学校によってはWaitlistに入ってからのプッシュがあると高い確率で合格できる可能性があるという話も聞いたことがあるので、その学校の学生や卒業生に話を聞いてみることをオススメします。

①スコアを改善する

TOEFLやGMATにあまり自信がない場合、TOEFLやGMATを受けなおしてみるのもいいかもしれません。例えば、米国トップスクールですとGMATは710-730点はほしいと言われています。米国トップスクールのWaitlistになり、ご自身の点数がそれよりも低い場合は再度挑戦されてみるのはいいかもしれません。少しでも点数が上がった場合、Admissionにその旨を知らせることで、この学校に行きたいという強い気持ちを表現することにも繋がると思います。

 

②仕事上などでのAccomplishmentを通知する

例えば、願書提出後に昇進した、大きなプロジェクトを成功させた等、大きな仕事上でのAccomplishmentがあった場合、その旨をAdmissionに伝えましょう。また仕事でなくても、Extracarricular activitiesなどでも、自分のストーリーに関連することで、何か大きなことを成し遂げた場合、それを伝えるのもいいかもしれません。自分のストーリーに関係なかったり、特に大きな成果とは言えないかもしれないと思われたりする場合は、Admissionに送ると逆効果になる可能性もあるので、カウンセラーなどに相談してAdmissionに送るかどうかを決めることをオススメします。

 

③Alumniや学生にRecommendation(推薦状)を書いてもらう

一部の学校(UC Berkeleyなど)ではAlumniや学生に追加で推薦状を書いてもらうことで繰上合格になった例もあるようです。(受けられている学校がこれに当てはまるかはAlmuniや学生に聞いてみてください!)自分のことをよく知っていて、ポジティブな内容を書いてくれそうなAlumniや学生がいる場合は、推薦状を書いてもらうようお願いしてみるのも手です。その場合、自分のストーリーに合わせて、どのような内容を書いてほしいか、しっかりと練った上で相談しましょう。お忙しい方もいらっしゃると思うので、自分で下書きするくらいの気持ちでいた方がいいかもしれませんね。

 

まとめ

Waitlistからの繰上合格を待つのには精神的もつらいですよね。待つと決めた場合は、念のため他の学校に入学金のDepositを払わなければいけないこともあるので、金銭的にも負担がかかります。(我々も他の学校に各$2000ドル支払ったので、計$4000ドルも消え去り、涙が出そうになりました・・・。)上記のようにできることがあると思う場合は、「これで万が一受からなくてももう後悔はしない」と思うところまで頑張ってやってみてください!繰上合格されることを祈っております!!!

夫婦の会話が減ってきた!?そんな時に試してほしいこと

留学に来てから減ったもの・・・

お金!!

夫婦共に学生なので収入源はなく、高い学費、生活費、そして子供の保育料と、日々貯金が削られいつ底をつくのかとひやひやしております。

もう一つ減ったと思ったもの、それは・・・

夫婦の会話!!

MBA留学に来てからというもの、ケースを読んだり、リクルートメントイベントに顔を出したり、セクションのイベントに行ったりととにかくやることが多い上、洗濯、掃除、料理、子供の面倒を夫婦2人で分けてやってきたため、夫婦でゆっくり座って話すなんていう機会がめっぽう減ってしまったわけです。また話す内容が、ケースの内容や授業の話など、HBS関連の話ばかりになって、会話の彩りが減ってきてもいました。

冬休みでプンタカナに旅行中、子供が寝た後ベランダで海風を感じながら、「夫婦の会話が減ったよね」という話をした私たち。今年はもう少しちゃんと会話をしようということで、何ができるか考えてみました。

 

1. 携帯を見る時間を減らす

ご飯を食べ終わって一息ついた時。お出かけしている時に休憩がてらカフェに入った時。お布団に入って寝る前の数分。こういうちょっとした時間、意識することもなく携帯を開くことが多い。MDD研究所の「2018年版:スマートフォン利用者実態調査*1によると、スマホの利用時間は1日「2時間以上3時間未満」が24.1%の最多。ついで「3時間以上4時間未満」が18.5%が2位となっています。

例えば夫婦二人共が1日3時間スマホを見ていたとして、同じタイミングでなく別々のタイミングで見ていたとしたら、1日計6時間もの間どちらかがスマホを見ていることになります。

1日お互い少なくとも15分はスマホを見ずに話す時間を作る。

まずは時間を捻出することから始めてみましょう。

 

2. 食事の時の座り方を変えてみる

我が家はアイランドキッチンがあり、ダイニングテーブルを買わなかったので、家族横並びに座って食事を取っていました。(図参照)これだとお互いの顔が見えず、旦那曰く「一蘭で食べている感じ」がしていたとのこと。急いで食べて、お水飲んだら席を立たないと・・・という慌ただしい気持ちになっていたようです。

今更ダイニングテーブルを置くスペースもないので、座り方をちょっと工夫。横並びではく、L字のような形にして、子供を間に挟みながらも顔を見て食事ができるようにしました。こちらの方が、もくもくと食事をするというよりは、相手の様子を見ながら食事ができるので、より温かみが増したような気がします。

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座り方を変えてみた

共働きの場合、ゆっくり一緒に過ごせる時間を確保するのは難しいので、少なくとも食事の時間は質の高い時間を過ごせるように工夫してみましょう!もちろん食事をしながらスマホを見るのはNGです!!

 

3. ビーチ等のんびりできるところに旅行に行く

共働きの場合、夫婦揃って休みを取ることが難しいかもしれませんが、もしそれが可能ならば、1週間くらい旅行に行くのも◎!!特にビーチ、山など、のんびりできるような場所がオススメ。子連れでばたばた観光すると疲れが溜まってゆっくり話す時間もなくなるので、何もしない贅沢を味わいながら、いつもは話さないような深い話をしてみるのもいいかもしれません。

 

4. 日々の不満をたまにはぶつけてみる

毎日慌ただしく過ぎて、イライラすることがあっても、それを伝えるエネルギーすら残っていないこともありますよね。「これを言ったら相手が怒るかもしれない」、「喧嘩するくらいならスルーした方が楽」、「もう改善してもらう期待すらしていない」・・・などなど不満をぶつけるのをやめてしまう理由は色々あるでしょう。私も喧嘩するのも疲れるので、まぁいいやと思ってしまうことが多々ありました。

ですが、そうするとちゃんと会話しなくなるどころか、どこかでイライラが積もって爆発してしまい、夫婦関係に元に戻せないような歪みが生じてしまうかもしれません。一度、子供が寝た後、ゆっくりとお互い向き合って、話してみるのも大事。「あなたのここが嫌だからこう直してね」というよりも、「関係をよりよくしたいから、今自分が思っていることを伝えるし、あなたが今どう思っているのかを知りたい」という双方向のコミュニケーションが成り立つようなトーンで話す方がいいでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?毎日顔を合わしていると、今この瞬間話さなくてもいいやという気持ちが積もって、なかなかゆっくり話すことがなくなってしまいますよね。我が家もこれから上記のことを試しながら、より彩りのある夫婦の会話を楽しんでいこうと思っています。

 

子連れ旅行!カリブ海の楽園、ドミニカ共和国プンタカナ!行き方は?オススメのホテルやアクティビティは?

白いビーチにエメラルドグリーンの海、憧れのカリブ海!一度は行きたいと思っていても、「赤ちゃん連れだと難しいかな」と諦めてしまっていませんか?

この記事では、2歳7ヵ月の息子と共に、年末年始にかけ2週間どっぷりドミニカ共和国のプンタカナを満喫した我が家の経験を基に、オススメの過ごし方をご紹介したいと思います。

 

行き方は?

アメリカ各都市からプンタカナまでは様々な航空会社からの便が出ていますが、オススメはjetBlueの直行便!jetBlueは所謂格安航空会社(LCC)なのですが、アメリカのTravel + Leisure’s World’s Best Awards 2019にて1位を獲得するほど人気の航空会社となっています。*1そしてもちろんLCCなので他の航空会社に比べ費用を抑えることができるのが魅力。例えばボストンからプンタカナまではオフシーズンであれば$370~で飛ぶことができます。*2

実際に乗ってみたところ、以下のようなメリット・デメリットがあると感じましたが、総じて「かなりあり!!」という印象でした。

メリット:

  • 格安航空だけど機内は比較的ひろびろ
  • CAさんの感じも結構良い。他の航空会社とあまり変わらないサービスのクオリティー
  • 子連れがかなり多く、子供が泣いていても大丈夫な雰囲気
  • 子連れだとプライオリティーレーンに通してもらえセキュリティーを比較的早く抜けられる

デメリット:

  • 荷物を預けるのに費用がかかる(1つ目は$30、2つ目は$40、3つ目以降は各$150)
  • 機内での食事やブランケット・枕・イヤホンなどは有料。(飲み物とスナックは無料でいただくことができます)

日本からの渡航であれば、一度アメリカの都市で一度乗り換え、プンタカナに向かうことになります。例えば、成田空港→シカゴ・オヘア国際航空→プンタカナというような感じです。その場合、jetBlueよりも同じアライアンスチームの航空会社に乗った方が安い可能性もあるので、チェックしてみてください!

オススメのホテルは?

 ホテル選びでまず大きく決めなければいけないのが、

オールインクルーシブにするか、しないか

ということ。オールインクルーシブとは、食事やドリンクなどが全て宿泊料金に含まれているタイプのホテルのことです。多くはビュッフェタイプの食事となるので、子供連れにはありがたいメリットもあります。また予約時から費用の全体像がはっきりするので安心もできますね。

ただし、食事にクオリティーを求めるとなると、結構高めのオールインクルーシブにしないといけないことも。比較的安いオールインクルーシブにしたらご飯がまずかった・・・なんてことにならないように、口コミはしっかりチェックした上で予約しましょう。

我が家は、①おいしいご飯が食べたい、②アルコールをたくさん飲んでいる人がいない静かなリゾートで過ごしたい、③年末年始ということもありオールインクルーシブが結構高い、という3点から、今回はオールインクルーシブではないホテルに滞在しました。

ちなみに今回滞在したのはThe Westin Puntacana Resort & Club。ホテルのプールサイドから直結の美しい白い砂浜の広がるプライベートビーチ、広々とした清潔なお部屋、セキュリティー面の安心感、無料で使えるビーチパラソルとチェアなど施設としてもとてもオススメ。また子連れの家族が多く、ホテル内のレストランでもハイチェアはもちろん、キッズメニューも完備、子供向けのイベント(Movie night、ピザ作り、クッキー作り等)も充実していました。

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The Westin Puntacana Resort & Club: 直結のプライベートビーチ

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The Westin Puntacana Resort & Club: お部屋からの景色

オススメのアクティビティーは?

とにかくビーチがキレイなのでビーチでゆっくりするのが一番の過ごし方かと思いますが、ビーチ以外で子供連れでもOKなアクティビティーを紹介します。

  1. Dolphin Discovery (https://www.dolphindiscovery.com/punta-cana/)

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    イルカと戯れる様子

    こちらはプールでイルカと戯れることができるアクティビティ!子連れの場合ももちろんOK!我が家の場合は、Dolphin Encounter Memoriesという写真データもセットのパッケージを選択。大人1人$129のところ3日前に問い合わせた上で予約したら$104.65にまで割引していただけました。ちなみに子供は身長で参加できるパッケージが変わってくるようで、うちの息子は身長が90cmだったので"infant"とみなされ、無料で参加することができました。

  2. Monkeyland 
    ドミニカ共和国についてのガイドや、可愛いおサルさん達との戯れが人気のスポット。おサルさんに餌をあげる子供の姿は是非とも写真に残しておきたいですね!

  3. Santo Domingo市内観光
    ビーチに飽きたら歴史的な建造物などを見に市内観光はいかがでしょう。ビーチからは離れているので、ホテルまでの送迎付きのツアーに申し込むことをお勧めします。

  4. Catalina Island

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    Catalina Island


    ホテル前のプライベートビーチに飽きたら、少し足を伸ばして離島に行くのもあり!こちらもホテルまでの送迎付きのツアーがいくつかあるので事前に予約していきましょう!

いかがでしたでしょうか?子連れだとなかなか旅行ができない・・・と思っている方も多いと思いますが、行ってしまえば意外と大丈夫!我が家の息子も、普段と違う食事で満遍なく食べず、同じものばかり食べてばかりで栄養面で心配もしましたが、本人は全く気にしていない様子で毎日海とプールを満喫してこんがり焼けて、元気に帰国しました。万が一の時のために、解熱剤など一時的に凌ぐのに必要なお薬と、プンタカナでは薬局でオムツ等一式揃いそうでしたが慣れているものを使うのが安心な方は、いつもより多めにオムツなどを持って行っておくと安心して過ごせるかもしれませんね。お子さんと一緒に素晴らしい思い出を作ってきてください!

HBSの1学期が終了。2019年はどんな1年だったのか

今日は大晦日。2019年も残りあと数時間となりました。
ドミニカ共和国のプンタカナにて迎える新年。2019年が始まった時には思いもよらない場所での新年を迎えようとしています。

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Punta Canaの夕日

2019年の出来事

2019年は振り返ると盛沢山な1年でした。
3月に突然判明したHBS合格。
4月は息子初めての保育園。毎朝ギャン泣きで親子共々心が折れそうになりながら毎日頑張って通った日々。そして2年ぶりの会社への復帰。久々の仕事で前までの感覚が戻らず、その上子育てとの両立でもうてんやわんや。その上、HBS入学に向けた準備、そしてビザもなかなか下りないという状況も重なり、精神的にも体力的にもものすごくきつい数カ月でした。
そして8月、家族でボストンに引っ越し、HBS生活開始。思ったよりもハードな日々に夫婦共々もがき、友達(特に毎晩勉強会を頑張ったみんな)や保育園の先生、ベビーシッターさん含め色々な人に支えられながら、どうにか12月の期末試験を迎えた時は、「自分達よく頑張ったね」と思わず旦那に話していました。期末試験中も普通に飲みに行ったりしているセクションメイトに感心しながら、私はそんな勇気もないので普通に勉強。息子も試験期間中も風邪をひくこともなく毎日元気に保育園に行ってくれたおかげで、12月17日苦手なFRC(会計)の試験を最後に無事に秋学期が終わりました。そしてその夜は友達と恒例となった我が家での宅飲みをし、久々に二日酔いになるくらいには解放感を味わっていました(笑)

そして今そのご褒美として21日から長期バカンスにプンタカナに来たというわけです。

2019年の学び

怒涛の1年。3つ大きな学びがあったと思います。

  1. 自分の弱さを認識。且つそれが自分だけの弱さでないということを発見。
    他の人の目を気にしてしまう弱さ。本当にやりたいことが見つけられず人生が終わってしまうのではないかという不安。どこにも属せず孤独なのではないかという恐怖。世の中の課題に色々考えるところはあるものの結局何をしていいかわからなくて何もできないもどかしさ。このような感情を持っている自分はなんだかつまらない人間だなと悲観的に思っていた節がありましたが、セクションの女性陣だけで行ったセッションの中でも似たような感情を抱いている人が多く、「あぁなんだ、自分だけじゃなかったんだ」と少し心が軽くなったような気がしました。他の人も同じだからどうというわけではないのですが、そんなに深刻に考えず、そういう自分の弱さを認識した上で、そしてそれを原動力と変えていけることが大事なのではないかと思えるようになりました。

  2. 誰かの役に立つということが自分の中で大きな意味を持っていることを認識。
    これは以前、人生の「成功」とは - ママ留学記@ハーバードビジネススクールの記事で書いたのですが、自分の中で「人の役に立つ」というのがかなり大事だということが明確になってきました。ケースを読んでいても、そのビジネスが今まで雇用されなかったような人に対して雇用を生み出しているとか、途上国の病気を減らすためのワクチンを提供しているだとか、そういう社会的に意味のあるビジネスの話になると興味を持って読むことができていたり、Inclusivenessに関する参加したい人だけが参加するセクションのセッションももちろん参加し、どのようにするとInclusiveな環境を作れるのかというヒントを積極的に探りにいったりもしました。今後のキャリアを検討する上でも、この軸は大事にしていきたいと思っています。

  3. 今更だけど、歴史の大切さを実感。
    日本の歴史をもっと知らないといけないなと反省したというのが正しい表現かもしれません。"日本代表”として - ママ留学記@ハーバードビジネススクールで触れた内容でもありますが、今の日本、そして世界を理解する上でも、過去に何が起こったのかを知らないと本当の意味で理解したことにはならないのだと改めて感じたのです。(もっとも「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが・・・。) たまたまバケーションに入ってから、2冊読んだ小説が歴史に基づいたフィクションもので、それだけでも自分の知らなかった歴史を知り、「あぁこういうことがあったから今こういうことが起きているのか」とやっと理解できたところもありよりこの点を痛感したのです。30近くになったやっと気づいたのという感じですが、今からでもまだ間に合うと思うので、しっかり学んでいこうと思います。

2020年。入社数カ月後に、2020年の医療業界がどうなっているかを分析するプロジェクトに入ったのがついこの間のようですが、もうその予測した年、2020年が来ようとしています。2020年は30歳を迎え、きっと今まで以上にあっという間に過ぎていくように感じるのかもしれません。忙しくても日々の些細な出来事に気を配り、そういう小さな出来事で小さな幸せを感じて、その小さな幸せを積み上げて、「今年もいい1年だったね」と言えるような1年にできたらと思っています。

 

人生の「成功」とは

HBSでは卒業後10年、20年後の同窓会の際に、その時点での自分の人生について書き出し(Memoir)、クラスメイトに共有するそうです。先日、LEADの授業で、卒業から10年後を想定し、自分自身のMemoirを250文字で書くという課題が出されました。それに加え、過去の卒業生6名ほどのMemoirを読み、彼・彼女らの人生がどれほどの成功を収めていたのかを考えるという課題も与えられました。

クラスでは3人グループになりそれぞれのMemoirを共有したり、過去の卒業生の人生における共有点・違いなどを議論したりし、「やはり家族がいかに人生において大事か」といった話が多くでました。子供を持つ身としては、それは日ごろから身をもって感じていることなので100%共感していたのですが、それ以上に何かあるのではないかという気持ちも持ちつつ議論を聞いていました。そんな中、議論の後半で教授が以下の質問を投げかけました。

”人生の「成功」とは何なのか”

非常に難しい質問。そして個々人によって答えの違う質問。
授業の中では、「自分にしかできないことを見つけられること。それは仕事でもいいし、家族の中での役割でもいいし、なんでもいいが、とにかくこれは自分にしかできないということを見つけられれば、それがやりがいになるし、幸福にもつながる」という趣旨の発言してみました。

その後、クラスメイトの「意外とHBSの卒業生も"普通"で、"Leaders who make a difference in the world" (HBSのミッション)とはかけ離れている」という発言や、それに対して「家族と幸せになることは"成功"としては小さすぎる(too small)なのか?」という教授の投げかけ、「専業主婦もものすごく大変だし、やりがいのある仕事」という友人の言葉など色々考えながら、今の自分にとって人生の「成功」とは何なのか再度考えてみることにしました。

そして今時点の結論としては、

「人生の成功とは、誰かの人生にプラスの影響を与えることができたということ」

という考えに達しました。

この考えの背景としては以下のような思考プロセスがありました。

  1. 人生には色々なシチュエーションがあるので、色々なシチュエーションを考えてみて共通点を見つけてみよう
  2. 大企業の社長になったら成功したと思う人は多いだろうが、それはなぜか?お金、名声、権力?それももちろんあるかもしれないが、それだけあっても何か欠けている気もする。やはり多くの従業員、顧客等、様々な人の人生に影響を与える立場であるから成功したと捉えることはできないか?
  3. 専業主婦・主夫としても人生において成功することはできるが、それはなぜか?上記の社長のケースに比べ、こちらにはお金、名声、権力などはない。それでも成功と言えるのは、自分の子供に多大な影響を与え、1人の人間をゼロから育て上げたからなのか?そしてその子供が将来的にさらに社会に影響を与えることができれば、この母親・父親の影響力は長期的にも価値があると考えることはできないか?
  4. 一般的な会社員であった場合どうか?昇進しなかったら人生で成功したとは言えないのか?いや、自分の会社の同僚・後輩であったり、自分の家族であったり、自分の友人であったり、誰かの人生にとって何かしらのプラスの影響が与えられたらそれはその人の幸福=成功と言えるのではないか?

これはあくまでも私の今時点での答えです。私はおそらく他の人との関係性をかなり重視する人間(例えば、仕事も内容よりもどういう人と働きたいかを重視する等)なので、こういう答えにありついたような気もします。「人の役に立つことができたら幸せ」という今の私の価値観が強く出たものだと思います。おそらく5年後、10年後になったらこの答えは変わっているかもしれません。でも、今回のLEADの授業やその後の振り返りによって自分の人生におけるプライオリティーが以前よりもクリアになり、良い経験だったなと思いました。

 

みなさんにとっての「成功」とはなんでしょうか?