ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

MBA受験:スクールビジットはするべきか?メリット・デメリットを考えた結果答えは・・・

MBA受験の際に、やった方がいいと言われることの1つに

スクールビジット(学校見学)

があります。

 

我々夫婦も受験の際にすべきかどうか迷いました。というよりか、夫は行く気満々だったのですが、私の方が「え、本当に行く必要ある?」とネガティブな反応を示していました。

結局、夫に諭される形で我々夫婦は受験したアメリカのスクール6校、全て見学に行きました。元々そんなに乗り気でなかった私ですが、結論から申し上げますと、

スクールビジットは行くことを強く!

 

何故そう思ったのか具体的に考えていきたいと思います。

 

 

メリットは?

スクールビジットをする上でのメリットは何でしょうか?色々ありますが、個人的に特に重要だと思う3つを挙げてみました。

  1. 学校の雰囲気を知り、自分に合っているかどうか感じ取ることができる
    正直、スクールビジットする前までは、「トップスクールであればどこでもいいやー!」くらいの気持ちでした。「○○校は○○という特徴がある」とか言われているけど、結局どこもMBAだからほぼ変わらないでしょ、という浅はかな考えがあったからです。

    ですが、実際ビジットしてみるとどこの学校もキャンパスの雰囲気が全く違いました。建物、周囲の街の様子、学生、食堂、そして授業の様子。どれをとっても全く違う雰囲気。具体的に言うと、例えばシカゴBoothは1コマ3時間という長い授業が特徴、ハーバードは学生主体のディスカッション形式で熱量がすごい、ウォートンもレクチャータイプが主流など、授業の雰囲気一つとってもかなりの違いがありました。MBA留学中多くの時間を授業に費やすことになるので、この点は自分の好みにあった授業スタイルのある学校を選ばれるのがいいかと思います。

    また学生の雰囲気という点では、西海岸と東海岸の学校は全く違う。これは元々持っていたイメージとかなり近かったわけですが、やはり西海岸の方がスタートアップに力を入れている人が多く、どちらかというとマイペースで自己流な生き方を目指す人が多い一方、東海岸は所謂エリートと言われるようなスマートな人が多いという印象を受けました。(もちろんスクールビジット中に出会った数名しかサンプルがいないので、全体がそうだとは言い切れませんが。)

    スクールビジットに行くお金はかかりますが、これらの違いを実際に見ずに、大量の資金と2年間という貴重な時間を費やす学校を最終的に決めるのは非常にリスキーだなと感じました。

    また、モチベーションをあげる、もしくは保つ(MBA受験は長期戦であることが多いので)上でもビジットには意味があると思います。私の場合、HBSに来た時に「わー素敵なキャンパス。ここに通いたい」と強く思ったのを覚えています。(そしてそこからやっと受験本気モードになった気もします笑) 
  2. Admissionに覚えてもらえて選考に有利になる

    これは全てのスクールに当てはまるわけではありませんが、一部のスクールではビジットすることが選考上かなり有利に働くことがあります。UC Berkeley、Colombia、Chicago Boothなどは有利になるという話を聞いたことがあります。ビジットした際に、実際にAdmissionの人と話せるならば是非その機会を活用した方がいいです。(個別には話せませんと言われた場合はプッシュせずに素直に従ったほうが〇かと思います。) 

    Admissionと会って何を話したらいいの・・・と躊躇ってしまうこともあるでしょう。私も完全にそのパターンでした。その場でスラスラ話せるという自信のある方は特に何も準備せずに行けばいいと思いますが、私のように結構緊張しちゃうというタイプの方は、ホームページに載っておらず、且つ自分のエッセイなどに関連している質問を2-3個用意していくといいと思います。質問しながらさらっと自己アピールできるといいですね!

  3. エッセイやインタビューのネタになる

    エッセイやインタビューの中で、志望理由が聞かれる場合がありますが、その時に「実際にビジットしたら○○や○○がいいと思った」というような具体的な話ができると他の人との差別化になると思います。志望理由に「深さ」が足りないなと思っている方は是非一度ビジットされることを強くオススメします。

 

デメリットは?

スクールビジットのデメリットを挙げるとすれば、間違いなく費用時間でしょう。日本からのフライト代、ホテル代、そして食事代はどれだけ抑えようとしても、結構大きな金額となってしまうのは確かです。またアメリカの場合、スクールが散らばっているので、毎回国内線に乗って移動することになり、より費用がかかります。

また働きながら受験準備をされている方が多いと思うので、なかなか長い休暇を取ってビジットするというのも難しいでしょう。実際、我々も6校のビジットで計10日間かかりました。

 

行くとしたらいつがいい?

メリット・デメリットを考えた上で、行くと決めた場合、まず各スクールでオフィシャルにビジットできる日が設けられていると思うので、それをまずホームページ上でチェックしてみてください。授業見学には人数の枠が設けられているところが多く、早い者勝ちなので、行くと決めたらすぐに予約しましょう!

できれば願書の提出前にビジットできることが望ましいですが、我々夫婦のように「提出前は時間がなくて行けなかった・・・」という場合は、提出してからインタビューの間までにねじ込みましょう!我々以外にも、ビジットに来ていた人の中で願書提出済みの状態で来ている人も何人かいました。ぎりぎりに行くと、逆にインタビューの時に「つい先週行ってきたのですが!」という感じでVividに話ができるので、遅いということはないと思いますよ!

 

まとめ

スクールビジットは費用とお金もかかるから行かなくてもいいよと言われることも多くありますが、個人的には行ってよかったなと思っています。その学校に行ってみて、「ここに通う自分の姿を想像できるか?」と問うてみることがとても重要だと思うからです。そして、精神論っぽくなっていまいますが、「ここに通う自分の姿を想像できる」と強く思えたらそれが合格に繋がっていくような気もします。

たくさん努力してきたからこそ、本当にその学校でいいのかを自分の目で見極めてみてみるのはいかがでしょうか。

現在コロナの影響でスクールビジットをするのが難しい状況ですが、各校様々なオンラインイベントを行っているようです。学生も参加しているイベントもありますので、是非そのようなイベントに参加して、学校の特色を見比べていただけたらと思います。