ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

MyTake

コロナウイルスの影響でFGIが全てキャンセルになったことが今日の昼に判明しました。学校から送られてきたメールを見て、セクションメイト達も騒然。

 

FGIとはHBSのプログラムの目玉の一つでもあるプログラムで、全生徒約900人が、16都市に振り分けられ、現地企業に対しコンサルティングを行うというもの。アフリカや南米、アジア、など自分ではなかなか行かないような都市に行けるということからも学生内の期待は非常に高いものでした。

 

しかし数週間前に中国の上海と深セン行は中止。これら都市に行く予定だった学生は他の地域に振り分けられました。そして先週、今度は韓国のソウル行が中止に。さらに昨日行われるはずだったボストンでの事前授業も急遽キャンセルになり、これは全部中止になるのではと学生内で囁かれていたところ、本日中止が決まりました。

 

私はギリシャのアテネ、旦那はガーナのアックラに行く予定だったので、お互い楽しみにしていたし、息子を見ていてもらうため母にボストンに来てもらう手はずも整えていたので、今回の中止は結構ショックでした。。。FGIが行われる予定だった週がどうなるのかはまだ決まっていないようですが、戻ってきた学費を使った旅行に行くのもありかもしれません。もちろんコロナが少し収まっていればの話ですが・・・。

 

さて、そんな騒動の中、今日はMyTakeをやったのでそれについて記録しておこうと思います。

 

 

MyTakeとは

MyTakeとは、各学生が自分の人生について20分程話すというもの。

 

今までの人生であった特別な出来事や、自分の価値観を形成したような経験、自分にとって大事な人についてなど、話す内容は人ぞれぞれ。色々なバックグラウンドの学生が集まる中、彼らの人生についての話を聞くことは、非常に興味深いと共に、非常にインスパイアリングで、MyTakeは私の楽しみの一つでもあります。

 

私のセクションではほぼ毎週お昼休みの時間に2人ずつMyTakeをしていて、出席率も非常に高いことから、私だけでなく多くの人も楽しみにしているイベントだということがわかります。

 

International Women's Dayというテーマに沿って

3月8日にInternational Women's Dayがあることから、今週の「Working mothers」に焦点を当てたMyTakeが行われることに。そこで、私ともう一人の学生ママに声がかかり、今日MyTakeをすることになりました。

 

週末4時間ほどかけて、何を話すかを考え、スライドを準備。ワーママの観点で話すことに加え、それまでの人生についてをどう組み込むかで結構苦戦しましたが一応何とか形に。そして昨日再度考え、構成を少し変更し、今日の本番を迎えました。

 

セクションの参加率は今日もかなり高く、加えて声をかけた日本人の同期もたくさん聞きに来てくれて、70-80人くらいは来てくれていたと思います。大勢の前で話すのは久々だったので、少し緊張しつつ、話し始めました。

 

自分の価値観は何か

その価値観がどう形成されたのか

結婚・出産によってどのような影響があったか

ワーママをした経験からの学びはなにか

 

というポイントについて話しました。

意外とリラックスして話せ、皆が真剣なまなざしで聞いてくれていたこと、時々頷いて理解を示してくれていたこと、たまに笑いが起きたことなど、全てしっかりと感じることができました。

 

MyTakeをしてみた感想

やってよかった。これが素直な感想。

 

自分の人生について深く振り返るいい機会でもありましたし、それを知らない人にわかりやすく、20分という時間内でどう話すかということを考えるのも面白かったし、何より終わった後の皆からの温かい言葉がとにかく単純に嬉しかったです。

 

特に女性陣からは「いつかワーママになる日が来るだろうから、すごく役に立つ話だった」、「母親業は大変だけど価値のあるものだと感じることができて勇気づけられた」など声をかけてもらい、ワーママであるということに対してポジティブなメッセージングができたのは良かったなと思います。

 

私もまだまだ未熟なワーママなのでそこまで深い知見もあるわけでなく、単に私の限られた経験と感じたことを共有したまでですが、同年代の女性、且つ将来第一線で活躍していくであろう彼女達に対し、少しでも影響を与えることができたのならば、それ以上に嬉しいことはないなと感じましたし、MyTakeをした意味があったなと感じました。

 

まとめ

私もMyTakeの中で話しましたし、もう一人の子も彼女のMyTakeの中で話していましたが、ワーママがより活躍するために必要なのは、周囲の人の「優しさ」なのではないかと思います。

 

「ありがとう」、「何かあったらサポートするよ」、「一緒に頑張ろう」などちょっとした一言が、自信ややる気に直結している気がするのです。

 

女性陣が女性同士をサポートするのはもちろん、今日聞きに来てくれていた男性陣もそのメッセージを受け止めてくれて、将来そういった優しさを持ってワーキングペアレントに接してくれるようになったらいいなと思います。