ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

HBSの1学期が終了。2019年はどんな1年だったのか

今日は大晦日。2019年も残りあと数時間となりました。
ドミニカ共和国のプンタカナにて迎える新年。2019年が始まった時には思いもよらない場所での新年を迎えようとしています。

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Punta Canaの夕日

2019年の出来事

2019年は振り返ると盛沢山な1年でした。
3月に突然判明したHBS合格。
4月は息子初めての保育園。毎朝ギャン泣きで親子共々心が折れそうになりながら毎日頑張って通った日々。そして2年ぶりの会社への復帰。久々の仕事で前までの感覚が戻らず、その上子育てとの両立でもうてんやわんや。その上、HBS入学に向けた準備、そしてビザもなかなか下りないという状況も重なり、精神的にも体力的にもものすごくきつい数カ月でした。
そして8月、家族でボストンに引っ越し、HBS生活開始。思ったよりもハードな日々に夫婦共々もがき、友達(特に毎晩勉強会を頑張ったみんな)や保育園の先生、ベビーシッターさん含め色々な人に支えられながら、どうにか12月の期末試験を迎えた時は、「自分達よく頑張ったね」と思わず旦那に話していました。期末試験中も普通に飲みに行ったりしているセクションメイトに感心しながら、私はそんな勇気もないので普通に勉強。息子も試験期間中も風邪をひくこともなく毎日元気に保育園に行ってくれたおかげで、12月17日苦手なFRC(会計)の試験を最後に無事に秋学期が終わりました。そしてその夜は友達と恒例となった我が家での宅飲みをし、久々に二日酔いになるくらいには解放感を味わっていました(笑)

そして今そのご褒美として21日から長期バカンスにプンタカナに来たというわけです。

2019年の学び

怒涛の1年。3つ大きな学びがあったと思います。

  1. 自分の弱さを認識。且つそれが自分だけの弱さでないということを発見。
    他の人の目を気にしてしまう弱さ。本当にやりたいことが見つけられず人生が終わってしまうのではないかという不安。どこにも属せず孤独なのではないかという恐怖。世の中の課題に色々考えるところはあるものの結局何をしていいかわからなくて何もできないもどかしさ。このような感情を持っている自分はなんだかつまらない人間だなと悲観的に思っていた節がありましたが、セクションの女性陣だけで行ったセッションの中でも似たような感情を抱いている人が多く、「あぁなんだ、自分だけじゃなかったんだ」と少し心が軽くなったような気がしました。他の人も同じだからどうというわけではないのですが、そんなに深刻に考えず、そういう自分の弱さを認識した上で、そしてそれを原動力と変えていけることが大事なのではないかと思えるようになりました。

  2. 誰かの役に立つということが自分の中で大きな意味を持っていることを認識。
    これは以前、人生の「成功」とは - ママ留学記@ハーバードビジネススクールの記事で書いたのですが、自分の中で「人の役に立つ」というのがかなり大事だということが明確になってきました。ケースを読んでいても、そのビジネスが今まで雇用されなかったような人に対して雇用を生み出しているとか、途上国の病気を減らすためのワクチンを提供しているだとか、そういう社会的に意味のあるビジネスの話になると興味を持って読むことができていたり、Inclusivenessに関する参加したい人だけが参加するセクションのセッションももちろん参加し、どのようにするとInclusiveな環境を作れるのかというヒントを積極的に探りにいったりもしました。今後のキャリアを検討する上でも、この軸は大事にしていきたいと思っています。

  3. 今更だけど、歴史の大切さを実感。
    日本の歴史をもっと知らないといけないなと反省したというのが正しい表現かもしれません。"日本代表”として - ママ留学記@ハーバードビジネススクールで触れた内容でもありますが、今の日本、そして世界を理解する上でも、過去に何が起こったのかを知らないと本当の意味で理解したことにはならないのだと改めて感じたのです。(もっとも「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが・・・。) たまたまバケーションに入ってから、2冊読んだ小説が歴史に基づいたフィクションもので、それだけでも自分の知らなかった歴史を知り、「あぁこういうことがあったから今こういうことが起きているのか」とやっと理解できたところもありよりこの点を痛感したのです。30近くになったやっと気づいたのという感じですが、今からでもまだ間に合うと思うので、しっかり学んでいこうと思います。

2020年。入社数カ月後に、2020年の医療業界がどうなっているかを分析するプロジェクトに入ったのがついこの間のようですが、もうその予測した年、2020年が来ようとしています。2020年は30歳を迎え、きっと今まで以上にあっという間に過ぎていくように感じるのかもしれません。忙しくても日々の些細な出来事に気を配り、そういう小さな出来事で小さな幸せを感じて、その小さな幸せを積み上げて、「今年もいい1年だったね」と言えるような1年にできたらと思っています。