サマーインターンの就活を始めたら変な話が舞い込んだ
「サマーインターンどうなった?」
HBS生の間で頻繁に出てくる質問。
年末辺りからサマーインターンシップに向けた就職活動が本格化してきました。年明け早々、コンサルティングやインベストメント系(PE, Hedge Fund, Asset Managementなど)、テック系(Amazon, Googleなど)などの大手企業がキャンパスでのインタビューを行い、一部の学生は既にオファーをもらっている状態。
私の旦那も冬休み中頻繁に、行きたい企業の人と電話をしたり、面接準備をしたりと日々忙しそうにしており、無事いくつかオファーが出た様子。(おめでとう!!!)
私は上記の企業にはあまり興味がなかったので、この期間は就活をせず、その間息子とのんびり遊んでいました。が、ここにきてさすがにちゃんとやらねばと思い始め、重い腰を上げて活動を始めました。
そもそもサマーインターンシップとは
HBS含め、多くのMBAプログラムは5月末に学期末を迎え、3カ月間ほどの夏休みに入ります。その間、様々な企業でインターンシップをして経験を積み、業界・企業とのコネクションを築き、うまくいけば卒業後のフルタイムオファーをもらえるという、MBA生にとってはかなり重要なものになっています。
特に私費の学生は、卒業後のフルタイムオファーに近づけるため、プログラム開始直後くらいから動き始めている人もいるほど、かなりの力の入れ具合です。
私のような社費の学生も、単純に色々な経験をしたい、将来の転職を見据えてある業界に入りたい、2年生の生活費を賄うために少しでも収入を得たいなど様々な理由でインターンをする人が多いです。
就職活動って何をするの?
細かいところを含めると色々ありますが、大きなものは以下の3つかと思います。
①企業検索:HBSは就活に向けた特設ウェブサイトがあり、そのページにサマーインターンやフルタイムの求人情報が載っています。その中から探すのをスタートとして、その中にない企業は別途探すことになります。
②ネットワーキング:卒業生を始めとして、とにかく自分の行きたい企業の人とネットワーキングすることが強く推奨されています。多くのMBA生から履歴書が届くわけですから、その中で埋もれないようにするには、ネットワーキングで自分のことを知っておいてもらうというのが非常に重要なよう。
LinkdInやAlumuni Directoryなどから人を探し、メールを送りまくり、うまく返信してもらえれば電話でお話しさせてもらうという流れ。なかなか返信が思ったように来ないので、私は今ここで結構苦労しております。。。
③面接:履歴書やカバーレターを送り、無事面接にこぎつけられたら、あとは本番に向けて準備するのみ!
先日、スキンケアのスタートアップの面接を受け(アメリカで初の面接!)、面接の感触はよかったのですが、その後のオンラインテストが難しすぎて(というか、トリッキーすぎて)、その後音沙汰ないのでダメだったようです・・・涙 ちなみにオンラインテストでは、複数のDTCのウェブサイトを比較して何が違うのかを分析するという比較的わかりやすいものから、ある美術作品を映しているYoutubeの動画を見てその作品がどのようなものであるか端的に説明する、といったトリッキーなものまであり、英語nativeでない私にとってはかなり難しかったです。
就活を始めてみたら・・・
さて、新学期が始まり、さすがに私もそろそろ本格的に活動を始めないといけないと思い、上記のスタートアップの面接を受けたり、他の企業リサーチをしていたりしていました。そんな中、今週の月曜日、LinkdInから、上記で受けたスタートアップとは別のスキンケアの会社の方からコンタクトが!
どうやら日本への展開も視野に入れているようで、英語・日本語が話せ、コンサルの経験がある人を探しているとのこと。スキンケアにも興味があったので、「いい機会が舞い込んできた!!」とテンションが上がり、すぐに返信すると、「水曜日に簡単にお話ししましょう」ということに。
そして今日、簡単にお話ししましょうとのことでしたが、がっつりとした面接になることも想定して、帰宅後電話に向けて準備をしていました。その会社のウェブサイトを見ていると、アメリカではかなり有名なブランドであることもわかり、さらにテンションが上がってきました。
そして予定の時間を10分程過ぎた頃、ついに電話がかかってきました。とても感じのよい女性。お子さんを歯医者に連れて行っていたようで、治療が長引いたため遅れてしまったとのこと。ゆるい感じの話から始まり、会社の話や今回の仕事の機会についても説明を始めてくれました。
この商品がいかにいいか、ブランド認知が高いか、など色々説明してくれた後、実際の仕事内容の話に。
女性:「このブランドは以前はデパートなどで売っていたのですが、今はDTCのみになり、私のような様々なコンサルタントが、その企業のホームページ上でバーチャルのお店を持ち、個別に売るような体系を取っています。」
へ~そんな感じで売っているんだ。
女性:「まずは自分で商品を買い、それを売っていくというシステムです。自分でビジネスをOwnできるので非常に楽しいし、在宅でできるからフレキシブルな上、それなりに稼ぐこともできて、私は病院で働くことをやめ、こちら一本にして今はやっています」
在宅でできるのは子持ちにはいいよね。
女性:「軌道に乗ってきたら、お知り合いの方をコンサルタントとして誘い、その方が商品を売るとあなたにも収入が入るようになります。こんな感じの仕事なのですが、是非やってみませんか?」
ん・・・?え、本社の戦略とかでなく売る側?
しかもこれって完全にネズミ講ってやつなのでは・・・・
念のため内容を確認するとやはり間違いはないよう。ねずみ講かはわかりませんが、どう考えてもPyramid schemeで商品を売っていくやり方で、その末端に誘われたわけです。この時点で完全に興味を失い、その後は「ちょっと旦那と相談しないとわからないので・・・」などと適当に言葉を濁し、「やりたいと思ったらこちらから連絡するね」と一応感じよく電話を切りました。
まとめ
MBAの学生だから、もちろん本社での機会だろうと勝手に踏んでいたら、まさかの展開となりました。就活し始めたところでなんとおいしい話が・・・と思いましたが、人生そこまで簡単ではないようです。
それにしても、この女性、おそらく色々な人に話しているからだと思いますが、ブランドや商品の説明や、いかにいい仕事かとう話がとても上手で、思わず「いいかも・・・」と一瞬思いそうになるほどでした(笑)アメリカ人のスピーチ力はやはりすごいですね。
旦那を見習って、コツコツと頑張りたいと思います。