ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

ママになってMBA留学を決めた理由

「子供が生まれたら専業主婦か、家庭優先でゆっくり仕事をしよう」

そんな風に考えていた私が、今年からハーバードビジネススクールに入学します。
ママとして、学生として、ここボストンでの生活を記録に残したいと思い、ブログを始めました。

今日は第一弾として、そもそもなぜMBA留学を決めたのかを振り返ってみようと思います。

MBA留学を考え始めたきっかけ

そもそも外資戦略コンサルに新卒で入社した時に、漠然と
「いつかMBAに行くのもいいかな」
と考えていました。

しかし、日々の仕事に加え、1年目で会社の先輩と結婚、そして翌年には妊娠、そして2017年に第一子の出産とライフイベントが続く中で、「MBA」は頭の中からすっかりと消え去っていました。

再び「MBA」というワードが出てきたのは育休を取り始めた半年後くらい。主人が急に「国内でMBAを取ろうかな」と言い出した時です。

その時、そういえば私もMBAを取ろうと思っていたなとふと思い出したのです。
そしてちょうどその時、子供も生まれた今、

今後どのようなキャリアを築いていくのか、

自分は何にパッションがあるのか、

どんな人間になりたいのか、

どんな人生を送りたいのか、

色々な不安と疑問が頭の中をぐるぐるしており、もしかしたらMBA留学中にこれらをゆっくり考えるのはいい機会なのではないかと思ったのです。

また海外で成功しているワーキングマザーの方々の話を聞いたり、ワーキングマザーとしてどうキャリアを築くか考えている学生と、ビジネスにおけるInclusionやDiversityについて議論することで、日本社会で今後より女性が活躍していくために必要な何かを得られるのではないかと思い、MBA留学を目指すことに決めました。

 

受験準備の過酷な日々

2017年10月頃留学を決意し、早速準備をしようとすると子育てと受験勉強のやりくりが問題になりました。

まずは、なるべく自分で全てこなす方法でやってみることに。子供がお昼寝をしている隙間時間と、夜寝た後の時間を勉強時間にあて、TOEFLはどうにか攻略し、無事スコアメイクを完了しました。

最大の難関はGMATでした。
独学ではどうにもならないと判断し、塾に通うことを決めたのですが、どうしても平日の夜の時間となり、主人も子供の面倒を見られないため、ここは母親の力を借りることに。

お風呂に入れ、夕食を作るところまで完了させ、そのあとは母親に来てもらいバトンタッチというのを週2回ほどを2か月ほど続け、GMATのVerbalを攻略するところまできました。
(協力してくれた家族には本当にもう頭が上がりません、、、!)

ここまでが終わったのが3月くらい。
この時並行して、息子の保育園の申し込みの結果を待っており、内定が出たら出たで、4月から復職とMBA受験を両立できないのではという不安、内定が出なかったら、翌年入る保育園がないのではという不安を抱えていました。

結果、日本の保育園事情を代表するような形で全ての保育園に落ち、育休を1年延ばすことに決め、復職と受験の両立という難題に立ち向かう必要もなく、また1年後には確実に入れる保育園のWaitlistに入れることができ、かなりベストな形で4月を迎えることになりました。

そこからは、旦那と協力して、GMATの勉強時間をお互いに確保し、ようやく7月終わりに3回目のGMAT受験で目標点数を獲得することができました。

エッセイは8月から書き始め、旦那やエッセイカウンセラーと色々議論しながら、徐々に徐々に内容を深めていきました。

そして9月ようやくハーバードビジネススクール含め、計6校への出願が終了しました。

 

結果発表

そして年末、結果が発表。

第一志望であったハーバードビジネススクールは夫婦共にWaitlist。
ここから夫婦揃って合格の確率はほぼないと考え、
合格していた他の学校への進学をほぼ決め、家や保育園を決めていくプロセスを進めていきました。

 

そして3月のある朝。
目覚ましをかけていたiPhoneを手に取ると

「Conglatulations!」

というメールのタイトルが飛び込んできました。

もはや何のことか思い出せないくらいになっていた私は、とりあえずメールを開き、その内容を見て、放心状態に。

なんとハーバードビジネススクールからの合格通知だったのです。

喜びよりもまず先に「旦那はどうだったのか」という気持ちで、旦那を起こして、

「私ハーバード合格しちゃったよ・・・」

と不安げに話しました。

驚いた旦那もすぐに彼自身のメールボックスを見て、彼自身にも合格通知が来ていたことを確認。朝からまさかの結果に驚きすぎて、2人で放心状態になったのを鮮明に覚えています。

そしてそこから急遽ハーバード行の準備を進め、
保育園申し込みやビザのプロセスで色々な壁にぶち当たりながら、先週の8月17日、ようやく無事にボストンに来ることができました。

明日からいよいよ授業開始。緊張と不安と期待と色々な気持ちが入り混じる中、とにかく前に進んでみようと思っている次第です。