ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

2歳の息子が笑顔で「バイバイ」と言えた日

ワーキングマザー、学生ママなどにとっての負担の中で特に大きいのは、子供を保育園に預ける時に大泣きされることではないでしょうか。

「可哀そう」、「こんな可哀そうなことをしてまで仕事を続けるべきなのか」、「やっぱりもう少し大きくなるまで仕事はやめようか」など精神的な負担がとても大きく、私も毎朝泣きたい気持ちで子供を送り届けていました。

初めての保育園

日本では2歳になる直前の4月から、私の復職と共に初めて保育園に預けることにしました。約2年間の育休を取り、2年間ずっと一緒に過ごしていたため、慣れるまでには相当時間がかかるんだろうなと覚悟はしていました。

実際始まってみると、想像以上にギャン泣きし、且つ言葉が話せたので「おかあさんがいいー!!!」と大声で叫ばれ、私にしがみつこうとする息子を保育士さんに引きはがしてもらうような形で登園させる毎日。罪悪感に苛まれる毎日でした。

登園してしまえばその後は楽しく過ごせるようになり、帰宅後も「○○せんせいがだっこしてくれた」「○○ちゃんとあそんだ」など楽しそうに報告してくれるようにもなったのですが、登園時のギャン泣きは結局3カ月くらい続きました。

朝泣かずに登園できた時は、「やっとこの日がきた・・・!」と本当に安心して、保育士さんたちも一緒に喜んでくれて、その日のことは今でもよく覚えています。保育園は子供にとっても大きなチャレンジですが、同時に母親にとっても大きなチャレンジでした。

アメリカでの保育園

ハーバード大学のキャンパス内には計6つの保育園があります。そのうち、1つの保育園に無事入園することができ、8月の終わりから通いだしました。

私たちのHBSへの入学が決まってすぐの3月頃保育園の申し込みを始めたのですが、こちらも日本同様、需要が上回っており、常に長いWaitlistがあるとのことで、入れなかったらどうしようという不安に駆られる日々でした。

ハーバード大学の関係者は優先順位が高くなるとのことだったのですが、申し込みをして1週間くらいしても音沙汰がなく不安になり、電話で問い合わせたところ、申し込み時に記載したにも関わらず、私たちの優先順位がしっかりつけられていなかったという事実が判明・・・。且つ、息子の入れるToddler 2というクラスの空きは1名分しかなく、すでに他の人に入園許可の連絡を入れてしまい、連絡待ちとのこと・・・。

これはもう終わった・・・と思いつつ、この保育園に入れないとHBSでの生活が回らないと思い、とにかく毎晩(ボストンの朝になる時間)電話をし、「どうしてもこの保育園に入る必要がある」というのを必死に訴え続けました。

すると、数日後、入園許可のメールが届いたのです!!!すでに連絡を入れていたご家族が断ったのかなぜなのかはわかりませんが、とにかくしつこく電話してよかったーーー!!とHBSの合格よりも喜んだと思います(笑)

さて、話はずれましたが、こちらの保育園に通い出すことになり、英語Onlyの保育園、新しい先生、新しい場所、新しいお友達と、絶対にまたあの「魔の登園時間」が来るのだろう、そして多分2-3カ月は続くだろうと覚悟を決めてスタートしました。

初日は慣らし保育のため、私も30分くらい一緒に遊んだ後で、預けていくというロジに。案の定、大泣きしましたが、「数分で泣き止んで、その後はブロックとかで遊んで、お昼ご飯は残したけどちゃんと食べられましたよ~」と保育士さんに教えていただき、初日でしかも和食でないランチも食べられたので、一安心。

2日目も朝は大泣きでしたが、なんと3日目にちょっとぐずぐずしたものの、「お母さんちゃんとお迎えにくるからね」とぎゅーっとしたら、泣かずに登園できたのです!!泣かなくなるまでに3カ月もかかった経験があったので、このスピード感にびっくり!!日本での保育園の経験があったから、すんなり馴染めたのかもしれません(日本の保育園の先生方に感謝感謝・・・!)

その後も少しぐずぐずするものの泣かずに登園できたので、日本で感じたような罪悪感を持つこともなく精神的に非常に楽で、順応の早い息子に感謝するばかりでした。

 

そして今日、朝送りに行き、保育園に着き、いつものように手を洗うと、

「あそぶー!!おかあさん、ばいば~い!」

と笑顔で手を振って、自ら他の子どもたちの方に歩いていきました。

いつか元気にばいばいと言って楽しそうに登園できたらいいなと願っていましたが、こんなに早いタイミングでそれが実現し、本当に幸せいっぱいな気持ちになりました。他の人からすると小さいことに見えるかもしれませんが、保育園に預けているママにとっては「偉業を成し遂げた!!」くらいの大きな出来事です。楽しい時間を作ってくれている保育士さんたちに感謝しつつ、帰ってきたら息子をたくさん褒めてあげようと思います。