ママ留学記@ハーバードビジネススクール

2歳の息子を連れ、主人と2人揃ってハーバードビジネススクールに留学している一家の記録。日々の生活の様子に加え、MBA受験の経験談や、「ワーキングマザーとしての成功」に関する考察を共有したいと思います。

Overachiever Syndrome

本格的な授業開始から1週間経ちました。
正直な感想はといえば・・・

めちゃめちゃ疲れました(笑)

新しいコミュニティーの中での生活、

常に英語の環境、

朝8時に保育園に送り届けてからの8:10からのDiscussion group、

帰宅後、翌日の授業の準備(大体1ケース2.5時間くらい×2-3ケース)、

息子が帰ってくる時間に備えて夕食の準備、

寝かしつけからの残った授業準備、などなど、

 

特にSocial Eventに参加することもしていなかったのに、
とにかくずーっと何かをしている感じでした。

 

旦那も息子のお迎えとお風呂、掃除、洗濯、食器洗いなど、
相当色々やってくれているので、日本にいた時よりも
負担は減っているはずなのに、日本にいた時よりも
明らかに疲れがたまっている感じがします。
今日は朝10時まで死んだように寝ていました(笑)

 

さてさて、今週一番面白かったなーと思った学び。
それは、

 

「Overachiever Syndrome」

 

というコンセプトでした。

 

LEADと呼ばれるLeadership and Oraganizational Behavior
という授業の中で出てきたもの。
ちなみにこの授業は名前通り
「良いリーダーになるために何が必要か」
を学ぶものです。

この回の授業は、コンサルからMBAに行った学生が卒業後、
医療機器メーカーにGeneral Managerとして入ることになったものの、
あまりうまくいかず、結局クビになってしまうという
なんとも自分にありえそうな相当リアルで悲しいケース。
彼がなぜうまく困難を潜り抜けられなかったのかという点を
議論し、そのまとめの1つとして
Overachiever Syndromeというものが登場しました。

 

教授の説明を簡単に言うと、

Overachieverでない大半の人々は、
何か少し悪いことに直面した時、

「まぁジムにでも行って、気分転換して、
また明日頑張ればいいや!」

とすぐに気持ちの切り替えができる一方、

Overachiever = 5をお願いしたら10を出してくるような人
(正規分布の端っこ数%くらいのイメージ)は、

例えば仕事でほんの少しでも良いことがあると

「人生最高だわ!きっとすぐに昇進できる、
きっと彼女/彼氏とうまくいって婚約もできちゃうかも、
そして早期リタイアでリゾートでリッチに暮らせちゃう!!」


と、もはや仕事の域を超え、ものすごい幸せで前向きな気持ちになる一方、

ほんの少しでも悪いことがあると

「人生終わった・・・きっとすぐにクビにされて、
彼女/彼氏にも振られて、家族にも見放されて、
家もなくなって、悲しく死んでいくんだ・・・」

と絶望的な気持ちになってしまうというもの。

この説明を聞いた時に、

「これ私だ・・・・!!!」

となんだか複雑な気分になりました(笑)
まぁこのコンセプトを授業でやるということは、
HBSに来ている大半の学生もそうなのだと思いますが。


困難に立ち向かった時でもOverachiever Syndromeに
見られるよう感情の起伏をなるべく抑える、
もしくは少なくとも、自分はそういう傾向にあるということ
を客観的に見られるようになることが大事だなと思いました。

Overachiever Syndromeは周囲の人も疲れさせるとのことだったので、
一番近くにいた旦那は相当疲れていたのだろうと、
申し訳ない気持ちになりました(苦笑)

それにしても、始めの幾つかのケースの内容が、
今回のようなMBA卒業者の失敗という話だったり、
有名だったスポーツ選手が結局不正で名誉を失ったり、と

「HBSを卒業したからと言って、
成功するわけじゃないから覚悟しておきなさいよ」

と釘を刺されているような気がして、
真面目に生きていかないといけないなと考えさせられた1週間でした。